Windows Virtual Desktop #78 Android Client Version 10.0.10

この記事のWVDは”Windows Virtual Desktop Spring 2020 Release”が対象です。

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2021年3月24日付けで Android client の version 10.0.10 が公開されました。この新しいバージョンの変更内容を確認し、Chromebook 環境で実際に変更点をテストします。 今回追加されたローカルのIMEを利用する機能により日本語入力出来ない問題は解消されたのが大きな変更点となります。

なお、実際の公開日は2021年4月2日近辺だと思います。 私はほぼ毎日、What’s new を確認しているのですが、日本時間で4/2までは間違いなくこの 10.0.10 の情報は掲載されていなかったこともあり。 

version 10.0.10 での変更点

以下、Microsoft Docs の内容の転記です。

  • Added support for client-side IMEs when using built-in and onscreen keyboards.
  • Added a prompt for credentials when subscribing to a workflow.
  • Improved Windows Virtual Desktop workspace download performance to prevent throttling.
  • Fixed an issue where incorrect command icons would appear in the UI.

1つ目は注目の機能改善です。 クライアントサイドの IME を利用できるようになったとのこと。 以前の記事でも書いたのですが、Chromebook から Windows Virtual Desktop を利用した際に日本語入力の切り替えに問題があり未だ解決に至っていません。 クライアントサイドのIMEを使うことはあまり好きではないのですが、入力できないよりはマシだとは思いますのでこの新機能が有効に動作するか確認します。

2つ目はワークフローにサブスクライブするときに資格情報のプロンプトを追加とありますが、ワークフローが Windows Virtual Desktop では初めて聞く概念です。これも実際にやってみて画面の変化を見ていきます。

3つ目と4つ目は Bug Fix なので確認は難しいと思いますし、手間暇かけて確認する必要もないと思います。

リモートデスクトップクライアントの更新

手動で更新しようとリモートデスクトップクライアントアプリを Chromebook で起動したのですが、以下のスクリーンショットのとおり、すでに 10.0.10に更新されていました。

新しいバージョンでの動作テスト

Chromebook でリモートデスクトップクライアントを起動し、デスクトップリソースに接続します。

リダイレクトの確認です。 まだ、カメラのリダイレクトは対応していません。

Active Directory Domain Service の認証情報を入力します。

サインインが完了しました。

今回の新機能のローカル端末のIMEを仮想の Windows 10 で利用可能とする機能ですが、正常動作しました。 ただ、Chromebook のかな英数キー を押下するとチルダのような記号が出力されます。 削除すれば良いのですが、ちょっと面倒です。 まあ、以前は半角と全角の切り替えが出来なかった状態だったことに比べれば些細な問題です。

2つ目の機能追加を確認します。 サブスクライブ時に資格情報のプロンプトを追加とのことなので、一度、ワークスペースを削除し、再度追加します。その中でどこか画面が変わっているのか確認していきます。

ワークスペースが追加されました。

以前からとどう変わったかあまりわからずでした。 

以上