Alibaba Cloud Marketplace をまとめる

Alibaba Cloud ECS でインスタンスを作成する場合、Windows Server や フリーのLInux (UbuntuやCentOS)などの事前に準備された”パブリックイメージ”を利用することが一般的です。

一般的と書いたのは他にも自分で準備した”カスタムイメージ”や”共有イメージ”を利用することも、そして今回紹介する”Marketplace”を利用することも可能だからです。 ということで今回はMarketplace でどのようなイメージが提供されているのかまとめてみました。

まとめていく過程で253個提供されているイメージを一通り全部眺めてみました。NVIDIAのNGCのイメージやFortinetのFortigate / FortiManager / FortiAnalyzer、パブリックイメージにはないWindows Server 2008(無印)やWindows Server 2012(無印)など試してみたいものが色々出てきました。

1. Alibaba Cloud Marketplace の概要

まずは公式ドキュメントを確認します。 簡単に言うとソフトウェアやパッケージベンダーがアプリケーションをインストールした状態のOSイメージを集約し、簡単に利用出来るものとなります。

Alibaba Cloud Marketplace とは何ですか。
最終更新日: Sep 19, 2018
Alibaba Cloud Marketplace は、お客様がソフトウェアのイメージを検索し、すぐにお使いいただくことのできるオンラインマーケットです。Alibaba Cloud は、プロダクトの配信方法を増やしていく予定です。 

https://jp.alibabacloud.com/help/faq-detail/43202.htm?spm=a21mg.q38357.a3.3.3f5faab2wf6jlH

例を出すとWordpressが動作するためのWebサーバやDBサーバなどが一式インストール済みのイメージが提供されています。 

なお、日本サイト契約のMarketplace では基本的に無償利用可能なイメージまたは有償ライセンスをBYOL(持込み)する前提のイメージが提供されています。一方、International サイトでは有償ライセンスのイメージも提供されています。この場合、その費用はAlibaba Cloud の課金とまとめての支払いとなります。 AWS やAzure なんかはこのタイプの有償ライセンスのイメージが豊富に提供されていますよね。 Alibaba Cloud の日本サイトもMarketplaceの拡充が望まれます。

Marketpacle を実際に利用するにはAlibaba Cloud のコンソールのECSの購入画面から、イメージの選択で”マーケットプレイス”>”イメージマーケット(オペレーティングシステムを含む)から選択” をクリックします。

イメージの検索/選択ウィンドウがポップアップするのでここから利用したいイメージを選択することになります。

カテゴリーとして以下の3つがあることがわかります。

  • Business Software
  • Developer Tools
  • Software Infrastructure

2. 提供されているイメージ

2019年6月24日時点の情報をまとめました。

2.1. Business Software

2.1.4. sales

2.1.7. Finance

2.1.8. High Performance Computing

2.1.10. Project Management

2.1.11. Storage

2.1.12. BI & Analysis

2.1.13. e-learning

2.2. Developer Tools

2.2.4. Source control

2.3. Software Infrastructure

3. Alibaba Cloud 国際サイトでのMarketplaceの紹介ページ

手間をかけてAlibaba Cloud コンソール画面からコピーペーストしたイメージの名前ですが、実は国際サイトのホームページで確認することが可能です。

https://marketplace.alibabacloud.com/?spm=a3c0i.730005-56682003.1193946.1.57522179lyGJFA

このページではジャンルやOS、有償/無償、そしてリージョンを指定してイメージを探すことが可能です。 しかし、ここで出てくるイメージの情報は国際サイト向けのものとなっており、日本サイトではそのまま使えないものでした。

例えばリージョンに東京リージョン(Asia Pacfic NE 1)、ジャンルにOperating Systemを選択すると日本サイトでは出てこないRed Hat Enterprise Linux が表示されます。

ということで、国際サイトと日本サイトの両方にあるイメージの確認には参考として利用できますが、ここで確認できた情報は日本サイトではそのまま利用できない可能性があることに注意しましょう。