Serverless App Engineを使ってみる#1

先日、Alibaba Cloudからクーポンが当たるキャンペーンの案内があり、応募したところ当選しました。 このキャンペーンの内容ですが、以下の通りSAE(Serverlss App Engine)専用の400 USD分のクーポンとその他のサービスに使える 100 USDのクーポンです。  

このキャンペーンですが50名限定とのことですが6月4日現在、まだ応募ページはOpenでしたので申し込みはまだできるかもです。 Serverless App Engineの製品紹介ページからクーポンに応募のリンクにアクセス可能です。

ということでこのServerlss App Engine を400USD分使ってみようという話になっていきます。

今回の記事ではServerless App Engineとはなんぞや?とどんな機能を持っていてどんなことが出来そうかマニュアルベースで確認した結果を紹介しようと考えています。

SAEのメリット

製品紹介ページでは以下の通りメリットが紹介されています。

Serverlss App Engine = Spring/Dubbo/HSF/WAR/JAR/PHPの実行環境であることがわかります。 PaaSなので環境の準備や維持は利用者側は気にしなくても良いこともわかります。

SAEの特徴

製品紹介ページでは特徴を以下の通り紹介されています。

ここに記載の内容のほとんどはSAEの特徴というよりは Public Cloud / PaaS の特徴ではあります。(だからSAEにメリットが無いということはないです。 視点の話で利用者から見たメリットは同じ)

パッとみKubernetsやDockerのPaaS利用で必要な要素は概ね含まれているようです。 最近別で扱っている HCL社のVolt MXとはアプリケーションの実行環境という意味では大分できることは重複していることもわかりました(SAEの方ができることは多い。ただ、Volt MXはモバイルからPCまでマルチプラットフォーム向けのアプリをシングルソースから開発できるツールもワンセットで提供するという他にない特徴あり)。

マイクロサービスの比較

他2パターンの比較も紹介されています。 比較対象の1つ目はIaaS上に手作りした環境。 これはなんでも思い通りに設計できる反面、初期構築が必要だったり運用面でも自分達でやることは多くなります。 2つ目はIaaSではなくKuberntetsクラスタを使った場合。 Kubernets使う分IaaSよりはマイクロサービス型のアーキテクチャとの親和性が良いところはありますが初期構築が必要だったり運用に関する特性はIaaSをベースとした1つ目と大きな違いはないと考えます。

そしてSAEですがこの比較表を見ていくと初期構築や運用についてはPaaSということで記載の通り利用者側の考慮は不要です。 将来の性能不足の対応に対するコストもオンデマンドなのも良いところ。 

一番目を引いたのはスケーリング効率のところで”数秒以内”との記載。ほんとか???とちょっと思ったり。コンテナなので出来なくはないですが真ん中のKubernetesでは数分以内ともあるのでここにSAEとして何か技術的な新規性があるのかは別途見ていこうと思いました。

まとめ

Serverless App Engine はKubernets/Docker上のSpring/Dubbo/HSF/WAR/JAR/PHPのフルマネージドな実行環境なことがわかりました。 この手のものはメリットよりも何が出来ないのか、手作り版と違ってどんな制約があるのかを抑えることが一番重要だったりするのでそのような観点で次の記事からは実際にコンソールからの利用について書くよていです。

以上