今回は、Alibaba Cloudが提供する強力な生成AIプラットフォーム「Model Studio」について紹介します。
以前、2024年にAlibaba CloudのAIプラットフォーム「Model Studio」を紹介しました。
あれから約2年。最近話題の中国系強力モデル(DeepSeekなど)が手軽に使えるということで、実際に環境を構築してみました。本記事から数回に分けて、概要からAPIを使った実践的な開発まで連載形式でお届けします!
今回は、2026年現在の最新UIに基づき、改めてModel Studioで何ができるのかの概要紹介と、わたしが購入しているサブスクリプションの「Standard Plan」の紹介が主な内容となります。
目次
Alibaba Cloud Model Studio の概要
Model Studioは、Alibaba Cloud上で様々な高性能な生成AIモデルを統合的に利用できるサービスです。最大の特徴は、テキストだけでなく画像、動画、音声まで、多様な最先端モデルが一つのプラットフォームに集約されている点です。
現在提供されている主なモデルには以下のようなものがあります。
- テキスト・推論・視覚理解: Alibabaの独自モデルである Qwen シリーズ(
qwen3.8-max-previewやqwen3.7-maxなど)。さらに、今世界中で注目を集めている DeepSeek(deepseek-v4-pro)や Zhipu AI(glm-5.2)も利用可能です。 - 画像生成: Wan(
wan2.7-imageなど) - 動画生成: HappyHorse(
happyhorse-1.1-t2vなど) - 音声合成 (TTS):
qwen-audio-3.0-tts-plus
これだけ豊富なラインナップを、個別にアカウントを作ることなく一元管理できるのは開発者にとって非常に魅力的です。
Standard Plan について
Alibaba Cloud Model Studio は3つのToken Planを提供しています。 詳しくは製品のWebサイト。
今回は、実際に「Standard Plan」を購入してみました。 Lite / Standard / Pro の3種類の真ん中のプランです。 Standard という名称通りまずはこのプランが標準で、不足するならProへと。 また、使い続けるかは全く不明でとりあえずのお試しの時にはLiteを選ぶと。
また、現在、2つのディスカウントが提供されています。 1つは月額及び年額サブスクリプションのディスカウントです。 25%~35%の割引が提供されます。 もう1つは新規ユーザ向けにさらに2 USDの割引も提供されています。
私が普段使っているGemini (Google Workspaceの有償オプション)とは提供機能の違いが大きいので単純比較は難しいですが18 USDなら許容範囲です。 提供機能の違いとはGeminiは利用のためのインターフェースが提供されていますがModel StudioはAPIの提供ということでUIが無いということになります。

コンソール画面を使ってみて感じた良い点を紹介します。
- 安心のクォータ(利用枠)管理
- 開発者に優しいAPIキーとエンドポイント設計
以下、実際のコンソール画面のスクリーンショットです。 2026/7/31に月額タイプで購入しましたがStart Time は 2027/7/31、End Timeは2026/9/1 と月が変わったタイミングでAM1:00が月額サブスクリプションの更新タイミングとなるようです。
1つめにあげたクォータの話です。 ダッシュボードには「5-hour Quota(5時間ごとの利用枠)」と「7-Day Quota(7日ごとの利用枠)」のパーセンテージが円グラフで分かりやすく表示されています。使いすぎ(ビルショック)を視覚的に防げる設計になっていて安心感があります。

2つ目にあげたAPIの話です。 専用の「Plan-Specific API Key」をボタン一つで簡単に発行できます。さらに嬉しいのが、OpenAI APIやAnthropic APIと互換性のあるBase URL(例:[https://token-plan.ap-southeast-1.maas.aliyuncs.com/compatible-mode/v1](https://token-plan.ap-southeast-1.maas.aliyuncs.com/compatible-mode/v1))が標準で提供されていることです。これにより、既存のツールやコードの向き先を変えるだけで、すぐに開発を始められます。
コンソール上で利用可能なモデルも一目瞭然です。 最新のqwem3.8-max-reviewも使えるようです。

他の生成AIとの違い
他の主要なクラウドAIサービスと比較して、Model Studioには以下のような独自の違い・強みがあると感じました。
- アジア発の強力なモデルラインナップ
- PTやClaudeとは異なる進化を遂げている「Qwen」や「DeepSeek」といったトップクラスのオープン/クローズドモデルに直接APIアクセスできる点が最大の差別化要因
- 移行のしやすさ
- 前述の通り、OpenAI互換のエンドポイントが用意されているため、「ちょっとDeepSeekを試してみたい」という時にSDKの学び直しが不要
- UI/UXのシンプルさ
- コンソール画面がすっきりとまとまっており、利用状況の把握やAPIキーの取得が直感的に実行可能
以上
