Alibaba Cloud DNSで10以上のAレコード登録が必要な利用シーン

この記事は Alibaba Cloud の日本サイト の環境(ドキュメントやアカウント、そのアカウントでの検証結果)に基づいて記載しています。 日本サイトと国際サイトでは各プロダクトごとに提供機能が一部異なることがあります(そのほとんどは国際サイトの方が日本サイトよりも多機能になっている)。記事の内容は適宜最新化する予定です。 

前回の投稿で書いたAlibaba Cloud DNSで1つのAレコードのRDATAに10~90も登録する利用シーンについて続報です。

前回の投稿では以下の通り、継続調査としていました。 今回は調査結果を紹介します。

Alibaba Cloudが想定しているのはGeoDNSと考えられます。GeoDNSでは国単位でクライアントを識別できるためです。 国ごとにAレコードのRDATAを登録するのかなと設定を探したのですが見つからず。 この話は引き続き調べて記事投稿したいと思います。

Alibaba Cloud DNSの”Aレコード制限”を具体的に説明する

まず、Alibaba Cloud DNSでEnterpriseバージョンを購入し、基本設定のグローバル回線を”国”にアップグレードします。

Aレコードを登録してみます。 ISP回線に”中国本土外”を選ぶと、地域”アジア”が選べ、その中で”日本”を指定できることが確認できます。

このAレコードは「日本にいるクライアントからのtest.bigriver.jpの名前解決には1.1.1.1を応答する」ということになります。

つまり、10~90のRDATAを登録する場面というのは、上記のように国を一個一個指定してAレコードを作る場合ということになります。

なお、地域名だけを指定したりもできます。以下の例だと”オセアニア”。

以上