Windows Virtual Desktop #56 スクリーンショットの防止機能を使ってみる

この記事のWVDは”Windows Virtual Desktop Spring 2020 Release”が対象です。

前回記事で紹介した リモートデスクトップクライアントの version 1.2.1526 (Insider) で追加されたスクリーンショットの防止機能を使ってみます。

まずは Microsoft Docs から設定方法を確認します。

Session Host に以下のLocal Machine のレジストリを設定することになります。

reg add “HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services” /v fEnableScreenCaptureProtection /t REG_DWORD /d 1

今回はテストなので Session Host で直接レジストリを変更します。 本番環境であれば グループポリシーで設定するのがよいとは思います。 設定後、仮想の Windows 10 を再起動します。

仮想の Windows 10の再起動後、リモートデスクトップクライアントでフィードを更新し、再度 サインインします。 この状態でスクリーンショットを取得します。

ローカルデバイスのPaintに貼り付けます。 しかし、スクリーンショットは無効になっていません。 クリップボードに記録された内容がPaint に貼り付けできました。

Microsoft Docs には明確に記載がなかったのですが、レジストリ設定は仮想の Windows 10ではなく物理デバイス側となるのでしょうか。 物理デバイス側でレジストリを登録し、再度テストします。 しかし、結果は同じでした。

Microsoft Docs の情報を再度確認します。 “We recommend you disable clipboard redirection to prevent copying of remote content to endpoints while using this feature.” とクリップボードのリダイレクションの無効化を “We recommend you” なので必須ではないと考えたのですが、切り分けとしてクリップボードのリダイレクションを無効化しテストします。

上記の設定を変更します。

Host Pool の設定変更後、クライアント側でフィードの更新を忘れずに実施します。 フィードを更新しないと変更した設定は反映されないためです。しかし、結果は同じでした。 Internet 上の情報だと正常に利用できているようなので私の環境ないし手順の問題かもしれません。 

色々試していて原因がわかりました。 Host Pool のプロパティで”検証環境”を”いいえ”から”はい”に変更する必要がありました。なお、クリップボードの無効化は不要でした。

この検証環境が具体的にどういうものなのかは Microsoft Docs で紹介されていました。(日本語版のページもありますが、日本語版はの更新日は 2020/3/13、英語版は2020/12/15 でした。Microsoft Docs は更新日をチェックして必要に応じて英語サイトを確認することをお勧めします)

ではテストしてみます。 成功です。 以下の黒塗り部分が Windows Virtual Desktop のウィンドウとなっています。

以上