Windows Virtual Desktop #71 リモートデスクトップクライアント version 1.2.1838 (Insider)

この記事のWVDは”Windows Virtual Desktop Spring 2020 Release”が対象です。

2021/3/9 に Windows Virtual Desktop の Windows 向けクライアントの最新版が公開されたので変更内容を確認していきます。 対象の User Group は Insider、Version 1.2.1838 となります。

今回の変更で同時に複数の Session Host にサインインし使用できる機能が追加されました。 音声やリダイレクト含めて同時に利用でいることも確認しています。最後の方にスクリーンショット付きで紹介しています。

変更内容

What’new のサイトで変更内容を確認します。 

  1. Updated background installation functionality to perform silently for the client auto-update feature.
  2. Added the option to allow multiple desktop sessions from the client.
  3. Improved client logging, diagnostics, and error classification to help admins troubleshoot connection and feed issues.

1つ目はクライアントアプリケーションの自動更新をサイレント実行する機能追加です。

2つめは、1台のクライアントから複数のデスクトップセッションを開く機能の追加です。 Android 向けのClientは複数を開くことが出来たのですが Windows 版もやっと実装されたようです。

3つ目はシステム管理者向けの機能改善でログの収集に関する変更です。

インストール

今回は Insider なので手動でインストールが必要です。 モジュールをダウンロードしインストールします。

インストール時に特に許諾やインストール先の確認はなく、前の画面で次へを選ぶとインストールは開始され、数十秒もかからずインストールは完了します。

クライアントを起動し、バージョンを確認します。

バージョンが 1.2.1838.0 にアップデートされたことが確認できました。

変更点の確認

3つの変更について、確認します。 ただ1つ目はクライアントアプリケーションの自動更新のサイレント実行となり、次回更新まで確認出来ないこととサイレント実行なので紹介しにくい(プロセスモニターとかやりようはありますが)こともありますが、とりあえず今回はなしです。 3つ目のログの改善は Before/After の Before がわからないのでこちらも確認の対象から外します。 ということで 複数セッションの接続を確認します。

まずは、Windows Virtual Desktop にログインします。

2つ見えている、デスクトップ・東日本デスクトップ・西日本にサインインします。

結果だけお見せすると以下のように、1つの Azure AD アカウントで Windows Virtual Desktop にサインインし、2つの Session Host に接続することが出来ました。 オレンジが東日本リージョンに展開した Session Host、青色が西日本リージョンに展開した Session Host です。

それぞれで Web ブラウザから Youtube で動画を閲覧します。 問題なく動作しますし、音声もそれぞれの音声が同時に出力されます。

ローカルドライブのリダイレクトも問題なくそれぞれの Session Host で成功します。

ただ、いまさらですが、今回の更新の前までに同時に Session Host にアクセスすることを試したことがなく、以前に本当に出来なかったのかどうかは不明です。 多分出来なかったから今回の機能追加なんだとは思っています。

参考までに Chromebook に導入する Android 向けのクライアントではすでに複数セッションの同時利用が可能でした。

以上