Windows Virtual Desktop #88 リモートデスクトップクライアント version 1.2.2061 (Public)

https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/remote/remote-desktop-services/clients/windowsdesktop-whatsnew

この記事のWVDは”Windows Virtual Desktop Spring 2020 Release”が対象です。

2021/5/25 に Windows Virtual Desktop の Windows 向けクライアントの最新版が公開されたので変更内容を確認していきます。 対象の User Group は Public、Version は 1.2.2061 です。 

Windows Virtual Desktop とは直接関係しない話ですが、クライアント更新内容の確認の中で Teams の通話のトラブルシューティングについてよいツールが標準で提供されていることを知ることが出来ました。過去の通話についてかなり細かい情報を定量的に確認することが出来ます。スクリーンショットなども少しですが紹介しています。

変更内容は Microsoft Docs の What’s new in the Windows Desktop client のページで確認可能です。

  • Improved client logging, diagnostics, and error classification to help admins troubleshoot connection and feed issues.
  • Updates to Teams on Windows Virtual Desktop, including the following:
    • Resolved a black screen video issue that also fixed a mismatch in video resolutions with Teams Server.
    • Teams on Windows Virtual Desktop now changes resolution and bitrate in accordance with what Teams Server expects.

1つ目は管理者向けのクライアントのログや対話機能の改善です。 

2つ目は Windows Virtual Desktop 上の Teams に関する2点のアップデート。 Teams Sever との解像度のミスマッチ時にブラックスクリーンの問題の修正と Windows Virtual Desktop 上の Teams の解像度は Teams Server によって制御されるにようになったとのこと。 

わかりやすい機能追加では無いため確認が難しいかもしれませんが、実際の環境でクライアントを更新し、テストしていきます。

まずクライアントの更新ですが、今回は Public User Group となりクライアントを起動すると自動的に最新化されています。 インストーラ自体は約20MBのサイズですが裏側でダウンロードされ適用されます。

Windows Virtual Deskto 上の Teams も起動し、最適化も問題なく有効になっています。

Teams 会議を開始します。 確認する術が無いのですが今回の更新によりカメラ画像や音声の Bit Rate について Teams Server が自動的に最適値にコントロールするようになったのだと思われます。

Teams 管理センターから通話時の品質を管理者ないし所定の権限を持ったユーザから確認することが出来るのでビットレート項目が探してみます。(まあ、今回のクライアントの更新前の情報が無いので Before – After がわからないので見ても意味ないかもですが)

通話品質へのアクセス方法は割愛します。 Microsoft Docs の URL はこちら。 Teams 管理センターのユーザ管理画面から確認したいユーザを選び、そこから過去の通話履歴を選択していく感じです。

以下は送信ネットワークの情報。 Bit Rate はありません。

以下は受信ネットワークの情報。 こっちも送信同様に Bit Rate はありません。

その他の情報にBitRateに関する項目を見つけます。 ただ、単位やこの数値が意味するところは不明。 先に言った通り Before / After もわからないため今回のクライアント更新で何がどう変わったかの説明は出来ないのですが、今回の更新をきっかけに Teams で各通話ごとにトラブルシューティングとして詳細な情報を確認することが出来ることを知れたことは1つの収穫です。 管理者目線で言えばエンドユーザからのクレームや相談について定量的にその時の状態を確認することが出来ます。

以上