ECS のサブスクリプション を停止する話

Alibaba Cloud で提供される約60のプロダクトですが、課金の方式が複数提供されています。 大きく以下の3パターンでしょうか。

  • 無償
  • 従量課金
  • サブスクリプション

無償は主にベータ提供のステータスのプロダクトだったり、一部機能(ECS のスナップショットバックアップなど)で見られます。 

従量課金もECS やSLB、OSS、その他沢山のプロダクトで採用されている課金方式です。 ドキュメントやコンソールなどではPay-as-you-go などと表記されていることもありますし、ポストペイド(後払い) などと言うこともあります。

3つ目が今回の記事のテーマともなるサブスクリプションです。 ポストペイド (後払い)の 従量課金に対して、サブスクリプションはプリペイド(前払い)と言えます。 プロダクトによりけりなのですが、1ヶ月や1年など定められた期間のプロダクトの使用料金を前払いします。 一部のプロダクトでは前払いすることでディスカウントが提供される場合もあります。 

また、ディスカウントされないサブスクリプションもあります。 ディスカウントされずに前払いする利用シーンはあまりピンとこないのですが、予算の確保や執行の観点で考えると、3年分の使用料金を初年度で初期費用としてプリペイドしたい時に意味があるのかなとも思います。

前置きが長くなってしまいましたが、サブスクリプションの更新を管理する話が今回の記事のテーマとなります。  具体的には以下2点について説明します。

  1. サブスクリプションの自動更新・手動更新の切替え
  2. 製品の使用をやめる場合の手順

最近、サブスクリプションで購入したECS の使用をやめるにあたって色々調べたことをまとめています。

1. サブスクリプションの自動更新・手動更新の切替え

ECS でも RDS でもサブスクリプション で購入したプロダクトはAlibaba Cloud コンソールからその更新に関する設定を確認および変更が可能です。

1.1. 更新に関する設定の確認方法

Alibaba Cloud コンソールにログインし、”料金・支払い管理”の画面にアクセスします。

画面上部のリンクからアクセスします。

トップ画面の左メニューから”サブスクリプション更新”をクリックします。

更新管理の画面が表示されます。

例えばECS の更新の設定を確認したい場合は、左メニューから”ECS”をクリックし、あとは”手動更新”と”自動更新”のタブを確認します。

以下の画面ではECSのサブスクリプションについて手動更新のインスタンスは存在しないことがわかります。

以下は自動更新タブの画面ですが、4つのインスタンスがあることがわかります。

1.2. 自動更新から手動への切替え

更新の設定(手動・自動)は簡単に行えます。 該当のインスタンスについて”自動更新を変更する”をクリックします。

ポップアップ画面から設定を変更します。 サイクルを1ヶ月から1年に変更することが可能です。 また”自動更新を変更する”を実行することで手動に切替えることが可能です。

2. 製品の使用をやめる場合の手順

1.1. 更新に関する設定の確認方法 ”の手順で更新管理画面にアクセスします。

利用をやめたいインスタンスについて”更新しない”をクリックします。

変更するインスタンスが間違っていないことを確認し、”更新しない”をクリックします。

設定が反映されたかどうかは、”更新しない”タブから確認可能です。 ”自動更新”タブの画面から”更新しない”タブの画面にインスタンスが移っていれば設定は反映されています。

なお、”更新しない”を実行してもすぐにインスタンスが利用出来なくわけではありません。 サブスクリプションは1ヶ月や1年のサイクルで使用料金を前払いしています。 従って、その期間が終了するまでは継続して利用できるということになります。 

3. まとめ

サブスクリプションで購入したインスタンスについて、更新の設定の確認方法や自動・手動の変更方法、そして使用をやめる方法についてまとめてみました。

なお、使用を止める場合には更新タイミングを把握することが重要です。 例えば毎月1日にサブスクリプションが更新されるインスタンスがあったとします。業務としての利用が9月25日におわる前提で、9月30日までに”更新しない”に変更しないと、10月1日に更新され、不要な課金が発生します。

最後にノウハウというかTipsを4点ほど紹介します。

  1. 自動更新となっていることを必ず確認する
    • サブスクリプションで購入したインスタンスですが、購入後に必ず自動更新なのか手動更新なのか確認する
    • 手動更新の設定にもかかわらず自動更新と誤認しているとサービス停止につながる可能性あり
    • 更新に関するアラートはマスターアカウントにメール通知されるが見逃さないように
  2. 自動更新に対応しないプロダクトがある
    • 過去に自動更新に対応しないプロダクト(NASなど)あり
    • 対応しない場合、毎月手動で更新する必要がある
  3. 更新しなかった場合の動作仕様はプロダクトにより異なる
    • 手動更新で更新を忘れた場合などどのタイミングでインスタンスが停止され、削除されるかはプロダクトによりことなる
    • 事前にドキュメントを確認し、挙動を確認しておく
    • ECS では更新期限から24時間以内にインスタンスは停止され、15日後に削除される。またUTC +8:00で評価される。 https://jp.alibabacloud.com/help/doc-detail/56220.htm?spm=a21mg.l28256.b99.10.7b4c58a7nla1Jx