この記事は Alibaba Cloud の日本サイト の環境(ドキュメントやアカウント、そのアカウントでの検証結果)に基づいて記載しています。 日本サイトと国際サイトでは各プロダクトごとに提供機能が一部異なることがあります(そのほとんどは国際サイトの方が日本サイトよりも多機能になっている)。記事の内容は適宜最新化する予定です。
ECS、仮想マシン、のSLAは特に条件なしに99.95%です。何気に優れています。AWSやAzureなどでは可用性セットなどSLAの対象となるには条件がありますよね。 Alibaba Cloudは非常にシンプルでユーザに有利なSLAとなっています。
まずは公式ドキュメントのSLAの記載を紹介します。 非常にシンプルな内容です。
2.SERVICE LEVEL AGREEMENT
https://jp.alibabacloud.com/help/doc-detail/42436.htm
当社は、会員の本システム利用に関連し、毎月99.95%を下回らない月間稼働比率を提供するため商業的に合理的な努力をします(以下「サービス保証」といいます)。当社が、システム可用性保証を満たすことができない場合、本SLAの条件に従い、会員は、本SLA第3節に従って、利用料金の割戻請求を行うことができます。除外事由が発生した場合はこの限りではありません。
また、VMware vSphereでいうvSphete HA相当の機能、自動リカバリ機能、も標準機能提供されています。
自動リカバリはAlibaba Cloudのユーザーエクスペリエンス戦略の1つであり、自動リカバリによってECSインスタンスのパフォーマンスが向上します。
ECSインスタンスがホストされている物理サーバがいくつかの例外によりクラッシュすると、Alibaba Cloud は電子メールを送信してECSインスタンスの所有者に通知します。同時に、ECSインスタンスを別の正常の物理サーバにシームレスに移行します。
自動リカバリのプロセス終了後、所有者宛てに自動リカバリ完了の通知メールが送信されます。インスタンスID、プライベートIPアドレス、パブリックIPアドレスなど、ECSインスタンスのメタデータは変更されません。
https://jp.alibabacloud.com/help/faq-detail/57052.html?spm=a2c5t.10695662.1996646101.searchclickresult.323b7bb8n2zUhI
例えばAzureのVirtual MachineではSLA99.95%の適用を受けるには条件があります。 可用性セットに2台以上のインスタンスが必要となります。
インターネットに接続するすべての仮想マシンに、同じ可用性セットにデプロイした 2 つ以上のインスタンスがある場合、マイクロソフトは、99.95% 以上の時間において外部接続が確保されることを保証します
https://azure.microsoft.com/ja-jp/support/legal/sla/virtual-/v1_0
Alibaba Cloud ECS 1台でHAも出来、SLA 99.95%のAlibaba Cloudは素晴らしい!と言いたいのですが、Azureでいう可用性セットが利用出来ません。正確には2019年1月31日現在、日本サイト契約では利用できないということになります。
中国サイトやInternationalサイトでは”デプロイメントサイト”という機能で仮想マシンを異なる物理ホストに配置してくれるとのこと。 マニュアル記載の内容が日本契約で利用出来ないことはAlibaba Cloud アルアルなので暖かい目で待ちましょう。
デプロイメントセットを使用して、ビジネスに関連する Elastic Compute Service (ECS) インスタンスをさまざまな物理サーバーに分散させ、ビジネスの低レベルの耐障害性に対して、機能や高可用性を保証することができます。
https://jp.alibabacloud.com/help/doc-detail/91258.htm?spm=a21mg.o282931.b99.19.54ac7d31iTvuRT
以上